|
山川健一
定価 本体1400円+税 |
神は恐ろしい存在でもあった。
感動的なスピリチュアル紀行!
作家の山川健一が、パワースポットである屋久島で、ヘミシンクを通じて神々と対話する。奄美大島ではユタ神様に会う。加計呂麻島の「セリ」で出会ったのは、懐かしいソウルメイトだった。そして、神は恐ろしい存在でもあるということを、身をもって知ることになる。
2012年を迎えようとする今、島々に神を降ろそうとしている人々がいるのだ。
屋久島のヘミシンクで出会った白い神のヨオクと黒い神のゴオル。奄美のユタ神様たちが教えてくれた「祟る神」と「守る神」。加計呂麻島のセリ、湯湾岳をさまよう死者の霊。
島には神々と精霊達が宿っていた。
そしてついに作家は、近未来への希望をつかむ──まったく新しいスピリチュアル紀行!
□「神をさがす旅 ユタ神様とヘミシンク」目次へ
□Interview
ヤポネシアに宿るアニミズムの豊かさ
「神をさがす旅 ユタ神様とヘミシンク」をめぐって
──聞き手・小林希(アメーバブックス新社編集部)
──山川さんが「神」だなんて、ちょっと意外な気もしたんですが。
山川 この本の前の『リアルファンタジア 2012年以降の世界』を書いた後、ヘミシンクで出会ったガイドよりもっと高次な存在がいるんじゃないかと思い始めたんだよね。
──妖精セリ(著者がヘミシンクを通じて知ったのガイドの1人)の隠れファンは多いですねど。
山川 いや、ぼくもファンというか、セリのことは今も頼りにしてます(笑)。でも、もっと大きな存在の気配を感じたんです。
──それが、「神」?
山川 そう。でも、それは一神教の神ではないし、仏教ともちがうんだよね。たとえば、あなたは幽霊の存在を信じてるか、あるいは幽霊が怖いと思いますか?
──そりゃ怖いですよ!
山川 だったらあなたは、アニミズムを信じてるってことなんだよ。一神教ではゴーストや悪魔はいても幽霊なんて存在しないし、仏教は輪廻転生を前提にしているでしょ? だから死んだらすぐに転生するわけで、幽霊なんていない。日本では神仏習合がすすんだから、お坊さんが念仏を唱えて幽霊を払ったりするけど、でも幽霊というのは仏教の世界観には存在しないわけです。
──アニミズムというのは、キリスト教なんかが生まれる前の原始的な宗教だと考えていいんですか?
山川 自然崇拝で、多神教だよね。それがアニミズム。八百万の神々がいると考える神道は、アニミズムの派生系だと考えてもいいんじゃないでしょうか。だから、「神」を「さがす」わけです。一神教の人は神がいるのが大前提だし、仏教では神がいるかいないかは問わないという立場でしょう。これを「無記」と言いますが、でもアニミズムではいつでも神をさがしている。
──山川さんは精神的に神道に接近したってことですか?
山川 これはこの本にも書いたんだけど、作家の島尾敏雄さんがヤポネシアということを言ってます。日本を固定的な国家としてとらえるのではなく、ミクロネシアやポリネシアのように、島々の文化圏としてとらえようというこなんだ。そうなると、日本の東北地方からバリ島にまでつながっていくわけだよ。これは素晴らしい発想だとぼくは思うね。
──この本の中でもお書きになってますよね。
山川 そうそう。そのヤポネシアで生まれたアニミズムの強い影響下に神道が生まれたんだとぼくは思います。それでさ、ぼくらもまたヤポネシアの住人の1人として生きていくべきではないだろうか、と。そういうメッセージをこの本にこめたつもりです。
奄美大島の今井大権現
──ユタ神様にお会いになってどうでしたか?
山川 3人のユタ神様──奄美大島で阿世知神様とマコ姐、それからユタになることを拒否しているユキ姐に加計呂麻島で会ったんだけど、彼らはほんとにすごいよ! 神々の声の翻訳者だよね。でも、マコ姐がおっしゃってたけど、すべての人々がユタになる日が近づいてるんだってさ。そのために、ぼくらのような凡人にとって有効な方法の1つがヘミシンクなんじゃないかとぼくは思ってます。
インタビューさせていただいたユタの阿世知神様
──また島旅に行くんですか?
山川 行きたいと思ってます。また坂本政道や斎藤潤を誘ってね。もちろん、のぞ子も担当編集としていっしょに行こう。
──それにしても、不思議なことがこれでもかってぐらい起こりましたね。最後の日の湯湾岳のことは忘れられません。
山川 死者の霊にあってしまったんだからねぇ。事実は小説より奇なりって言うけど、不思議な世界というのはほんとにあるんだね。今度の島旅から帰って来て、つくづくそう思ったよ。自然というか時空が、そう言ってよければ神々が、ぼくらに何かメッセージをくれたんだろう。だいたいさ、ガイドの妖精セリに導かれて辿り着いたのが加計呂麻島の「勢里」(せり)だったなんて、ぼくとしては偶然とは思えないんだよね。珊瑚礁のきれいな海が、忘れられないよ。珊瑚で作った風鈴、窓にかけてあるよ。
勢里のバス停
──で、今は神は存在するといま思いますか?
山川 神はまちがいなく存在するね。"Here There and Everywhere"(ビートルズの曲名)だよ。
──読者の方々に、なにかメッセージはありますか?
山川 ものすごい我がままなこと言ってもいい?
──どうぞ(笑)。
山川 さっきのセリの話にも関連するんだけど、この本はもちろん独立した紀行文として書いたものなんですが、『リアルファンタジア』の続編でもあるんだよね。あの『リアルファンタジア』のゼロ・ポイント・フィールドって考え方が、神をさがす旅に出るきっかけになっていると思う。後半の量子力学の話はたしかにややこしいかもしれないんですが……。
──面白い本だったけど量子力学の話がむずかしかったから★4つという、アマゾンのレビューがけっこうありましたよね。でも理科系出身の森田健さんが、「ものすごくわかりやすい量子力学の本だ」っておっしゃってましたよ!
- リアルファンタジア 2012年以降の世界
山川 健一
- ¥1,400
- Amazon.co.jp
山川 あそこで書いた、一つの生命は全宇宙につながっているんだという科学の先端の人達が導き出した事実は、本当に信頼するに値する未来への希望だと思うんですよ。広義な意味でだけど「神というものが存在するのだ」という証にもなっている。だから、もしも可能ならば、『神をさがす旅』の前に『リアルファンタジア』をの後半を読んでいただけないか、と。『リアルファンタジア』の世界を通り抜けることで、ぼくはとてもポジティヴなほうに変わった。読んでいただければ、読者の方々も同じような変化を経験することができると思うから。
──超人気キャラの妖精セリも登場しますしね。
山川 じつはセリは……いや、これはいつかちゃんと本で書くね。読者であるあなただってセリと逢えるはずだ、という話なんだけどね。セリが導いてくれたあの世界には、本当に信頼することができる21世紀の、つまり2012年のアセンション以降を生き抜いていくための希望があるんだよ。ぼくは23歳で作家としてデビューして、小説を書くために、いやそれ以前に生きていくために、いろいろな思想や哲学を継続して学んできたんだよね。それで苦労もしたし絶望したこともあり、やっとのことでつかんだ宝石のような希望があそこにあるんです。だから、面倒臭くてもさ、どうしてもあの本の後半を読んでほしいんです。『神をさがす旅』と『リアルファンタジア』を並べてもらえるように、うちの営業が書店さんにお願いしているんで、見かけたら是非とも手にとってみてください。
──『神をさがす旅』は、島旅のことを書いているので難解なところはひとつもないですね。でも、不思議なことが次々に起こったので、小説を読んでるみたいです。ビートルズの、山川さんがよくおっしゃるあの曲……。
山川 マジカル・ミステリー・ツアーのこと?
──そう、それです!
山川 ぼくらのマジカル・ミステリー・ツアーはさ、これからもずっと続いていくんだよ。
──はい、よろしくお願いします。
□「リアルファンタジア 2012年以降の世界」の特集ページへ
- 神をさがす旅 ユタ神様とヘミシンク
山川健一
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
|
山川健一(作家・アメーバブックス新社編集長 )
1953年7月19日生まれ。B型。県立千葉高校、早稲田大学商学部卒業。1977年早大在学中に『鏡の中のガラスの船』(講談社)で「群像」新人賞優秀
作受賞。以後、ロック世代の旗手として次々に作品を刊行。著書は100冊をこえる。長編小説に『安息の地』『ニュースキャスター』『歓喜の歌』(幻冬舎)など。精神世界を巡る本に『ヒーリング・ハイ──オーラ体験と精神世界』(幻冬舎文庫)、『オーラが見える毎日──ソウルメイトの果てしない旅』(大和出版)がある。2004年8月に出版社、アメーバブックスを設立。同社から『イージー・ゴーイング』『ローリング・ストーンズ伝説の目撃者たち』を刊行した。近著に『「空海」の向こう側へ 現世を生き抜くための密教のすすめ』『「書ける人」になるブログ文章教室』(ソフトバンク新書)、『太宰治の女たち』(幻冬舎新書)などがある。
|
|